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コラム

vol.7 「アロマフットセラピー」実施レポート

こんにちは。AMBER BOTTLE AROMATHERAPY主宰の坂田です。

去る2月25日、神奈川県茅ヶ崎市にてアロマフットセラピーのイベントを開催いたしました。今回のコラムでは、このイベントの様子をレポートしたいと思います。

昨年11月に第1回を行い、多くの方々に参加していただきました。後日、「ぜひまたやってほしい」というリクエストをいただき、第2回を実施することになりました。残念ながら、2月という季節がよくなかったのか、前回のように人は集まらず、4名でのイベントとなりました。ですが、前回参加してくださった方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。

さて、このアロマフットセラピーというイベントは、高校の後輩でヨガ講師をしている関根さんとのコラボ企画なんです。もともと、関根さんが一人でレッスンをしていて、そのときは既製品のアロマオイルを使っていたのですが、私がアロマをやっていることを知って、季節ごとに起こる体調の変化に合ったアロマオイルを使ってフットセラピーをしたいということで、声をかけてくれました。

内容は、前半30分がアロマのパート、後半1時間がフットセラピーのパートです。

アロマのパートでは、アンバーボトルアロマセラピーのレッスンでもお伝えしている「アロマセラピーの基本ルール」や精油の扱い方について説明したあと、フットセラピーに使うアロマオイルを参加者自身で作ってもらいます。フットセラピーのパートでは、このオイルを使って自分の脚をじっくりともみほぐしていきます。

前回、はじめてフットセラピーをやってみて、翌朝、足首の動きがすごくスムーズになったので、今回もとても楽しみにしていました。家でもやればいいんでしょうけど、これがなかなか難しくて。

アロマオイルとして使う精油は、季節ごとに起こりやすい体調の変化に合わせて、私がチョイスした8種類です。みなさんには実際に匂いを嗅いで、お好みの精油を選んでもらいます。そして、ベースのセサミオイルとブレンドしてアロマオイルを作ります。

今回の精油は、「春先に向けてゆらぎがちな体調をととのえる」というテーマで選びました。ウッディ系はシダーウッドとプチグレン、フローラル系はゼラニウムとパルマローザ、シトラス系はベルガモット、ハーバル系はラベンダー、スイートマジョラム、ローレル。今回の精油で一番チャレンジングなのは、土や根っこをイメージさせる香りのプチグレン。お一人、チャレンジした方がいらっしゃいました。ちなみに私はローレル1種類。

どのレッスンでもそうなのですが、精油の選択が一番楽しく、悩ましい時間。前回は参加人数が多くてできませんでしたが、今回はこじんまりとしていたこともあり、各精油の香りを嗅いでもらいながら、精油の説明ができました。今回の一番人気はゼラニウムとベルガモット。ゼラニウムの香りを嗅いだみなさん、「あー、いい匂い」と声を漏らしていました。さすが女性に人気の精油、ゼラニウム。

悩み抜いた末に精油が決まったら、それぞれ使う精油の種類を発表し、作ったオイルを回してほかの人の香りも嗅いでもらいました。「同じ種類でも滴数が違うだけで匂いが変わる」「ほかの人の香りと比べるとおもしろい」「実験しているみたい」など、みなさん驚きながら、楽しんでいらっしゃいました。こういうことは、人数が少ないからこそできるんですよね。なので、私もみなさんと一緒に楽しんでしまいました。

ちなみに前回は、「早めの乾燥ケア」というテーマで、レモン、リツエアクベバ、オレンジ、ゼラニウム、ラベンダー、ローズマリー、ジンジャー、パチュリの8種類でしたが、意外にも一番人気はリツエアクベバでした(レモングラスに似た匂いがします)。

そして後半、フットセラピーのパートは、自分で作ったオイルを塗って膝からつま先までじっくりともみほぐしていきます。部屋全体がいい匂いだからなのか、ツボがはまるのか、途中何回か眠気に襲われてしまいました。

東洋医学の知識も豊富な関根さん。脚をほぐしながら、ツボや経絡、季節ごとの体調について話をしてくれて、体のはたらき方とそれに関係するツボ・経絡のつながりがよくわかります。

最も印象的だったのは、「これから春に向かう季節は、体内の毒素を排出しようとするはたらきが強くなり、その分、肝臓に負担がかかる。だから、肝臓と関係するツボ(「たいとん」というらしい)を押す」という話。へえ〜、なるほど! 

片脚につき500円玉大のオイルを塗りましたが、脚って思っているよりもずっと乾燥していて、最後にはすっかりなじんでしまいました。ほぐした脚をもう片方の脚と比べると、皮膚の色は青みがかった白に変化していました(こういう色になるんですって!)。もう一方もじっくりともみほぐし、最後は、仰向けになって足の裏同士をくっつけた姿勢で「たいとん」から肝臓までつながる経絡をイメージし、仕上げは屍のように仰向けになってしばし目を閉じておやすみ(本当に寝てしまう)。終わるな、この時よ。

レッスン後、みなさん、晴れ晴れとした表情でお帰りになっていきましたが、実はこのフットセラピーの偉力は翌朝に現れるのです。レッスン直後もたしかに気分がいいのですが、脚が軽い、足首がよく回る、むくみがとれるなど、翌朝にいいコンディションを実感できるので、次の日がとても楽しみになるんです。ちなみに今回も、翌朝の足首がスムーズで、階段をスルスルと降りられました!

ツボ・経絡のような東洋のもの、アロマのような西洋のもの、東西の違いはありますが、なぜか親和性があります。それは、人が自らの力でよくなろうとする自己治癒力を重視し、その人全体をまるごと見るという考え方が共通するためなのだと思います。そして、これらが伝わり続けているのは、人間の生命力を活性化させるために必要とされている証なのでしょう。

そして、第3回のアロマフットセラピー@茅ヶ崎を5月27日(土)に行うことが決まりました! 第3回のテーマは「梅雨シーズンをスッキリ乗り越えよう!」です。関根さんによると、ジメジメとした不快な梅雨の時期は、胃が弱くなりがちなんだそうです。アロマフットセラピーでいいコンディションを保ちたい方、ぜひご参加ください。

<関根さんのプロフィール>
関根 歩(せきね あゆみ)
AFTアロマフットセラピー講師、ヨガ講師、健康運動指導士。茅ヶ崎市を中心に活動。
https://iki2taiso.com

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